症例
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当院の症例を紹介します。
※以下のページには、説明の都合上、実際のレントゲン写真や歯肉の写真がありますので、気分を害される恐れのある方はご注意ください。また、すべての症例で、下記の治療法を行っている訳ではありません。ご了承ください。
根管治療(R.E.T深田法)
虫歯が進行して、歯の中にある神経(歯髄)に到達すると歯に強い痛みを覚えることが多く、神経を取る必要があります。
この神経が入っている管(根管といいます)をきれいに消毒し、お薬を緊密に詰め込んでおかないと将来、歯を失う原因になります。時間と根気の必要な基礎治療です。
- R.E.T深田法について
- R.E.T.とはRheological Endodontic Therapyの略で、東京・四谷で開業されている深田邦雄先生が考案された根管治療の方法です。
通常の症例はもちろん、彎曲根管や側枝(歯の中の神経の枝分かれ)のある症例でその本領を発揮する、予知性の高い治療法です。
根管治療 症例1 側枝(神経の枝分かれ)
20歳代女性の初診時のレントゲン写真です。この方は違和感を主訴として来院されました。根の先に大きな病巣ができています。
根管治療開始
神経の枝分かれ部位を示しています。
最終的な薬剤を神経の管に緊密に詰め込みました。(根管充填)
6年後、検診時のレントゲン写真です。
根管治療 症例2 大臼歯
甘いものが大好きな30歳代の男性の患者さまです。
第一小臼歯の治療開始時 (かなり彎曲しています)
第一大臼歯の治療開始時
第一大臼歯の治療終了時
(第一小臼歯、第二小臼歯の治療はすでに終了しています。第一小臼歯には枝分かれが認められます。)
検診時
それぞれ安定した状態です。
根管治療 多数歯症例
2003年1月6日
レントゲン写真にすべては写っていませんが、下顎の前歯6本の根っこの先に病巣ができています。
このままで自然に治ることはまず期待できません。
白く写っている金属の支柱を取り除くだけでも、かなりの時間がかかりますが、一本ずつ丁寧に治療することになりました。
2003年2月21日
5本の根管治療が終了したところ。(RET深田法による)
②③には新しい支柱が装着されています。
2005年11月15日
(約2年9ヶ月経過)
予防管理のため、定期検診に来院された時のレントゲン写真です。
すべての病巣が小さくなり、ほぼ治癒しています。
特に②③④⑤の状態を、2003年1月6日と比較してみてください。
このように治療後の経過が、非常に良いのがRET深田法の特徴です。
ホワイトニング
歯の変色には先天的なもの、後天的なものなど様々な原因があります。症例により治療法が異なりますが、かなり改善することが可能です。
ホワイトニングの中でもウォーキングブリーチ法を行った症例をご紹介します。
ホワイトニング(ウォーキングブリーチ法) 症例1
来院された時は、虫歯が進行したことによって、歯の根の先に膿がたまり、腫れ上がり、歯の変色も激しかった患者さまです。
根の先には相当な膿がたまってしまい、寝不足をして免疫力が低下したことにより急に腫れ上がってしまったのです。~(>_<。)\
根の治療をRET深田法で行い治癒させたあと、歯を漂白(ホワイトニング)しました。
健全な歯質が多く残っていたので、裏側から金合金で補強しました。
治療終了から6年後。笑顔で検診にいらっしゃった時のレントゲン写真です。
あれだけ大きく広がっていた病巣もほとんど消えて、新しい骨ができてきています。y(^ー^)y
ホワイトニング(ウォーキングブリーチ法) 症例2
前歯の変色が気になるということで来院された患者さまです。
健全な歯質が多く残っていたので、歯を漂白(ホワイトニング)し裏側から金合金で補強しました。
歯周治療
歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊され、歯がグラグラになって、最終的には抜けてしまう病気が歯周病です。
歯周病の原因は単純ではない場合が多く、バイキン、かみ合わせ、免疫力、食生活、喫煙習慣や他の病気の影響など様々な要素を考える必要があります。それだけに治癒が難しい場合が多いです。
歯の根っこに多量の歯石が付着し、バイキンの温床になっています。中央の歯は、かみ合わせの悪影響もあり、このままだと自然に抜けてしまいます。
治療開始から2年4ヶ月。
歯を支える骨がだいぶ回復してきました。
水酸化カルシウム療法
歯の根っこができあがる前に歯の神経が死んでしまうと、根の先端が未完成になり、歯が長持ちしなくなってしまいます。
このような時、水酸化カルシウムを作用させると、ある程度根を作ることができます。
また、何かの原因で歯の根に横穴が開いてしまったような場合にも応用できます。
歯根未完成歯の水酸化カルシウム療法
歯の根っこが完成する前に神経がバイキンに侵されてしまった症例です。
良く調べてみると中心結節という歯のとがった部分が折れて、そこからバイキンが入ってしまったのでした。(赤丸の部分は歯根がラッパ状に開いたままになっています。このままでは歯の寿命が短くなってしまいます。写真右隣の歯も同様に見えますが、生きている歯なので自然に成長します。)
水酸化カルシウム製剤を使って根っこの成長を促します。
写真は水酸化カルシウム療法を始めて6ヶ月の状態です。かなり根っこが形成されてきています。
水酸化カルシウム療法をはじめて12ヶ月後。
ラッパ状に開いていた根っこも完全に閉鎖されましたので(矢印)、神経の通っていた部分を最終的な薬剤(=ガッタパーチャポイント)で緊密に封鎖しました。
根っこの治療が終了してから10ヶ月後、検診時のレントゲン写真です。
痛みなどの症状もなく、非常に安定した状態です。歯のかぶせ物などは歯並びの成長にあわせて変えていく予定です。
抜歯窩再植法
そのままでは治療が難しい状態の歯を、一度抜歯したうえで、お口の外で、病変部の処置をして植えなおす治療法です。
左上の前歯の歯肉(しにく)から、いつもうみが出ていた女性の患者さまです。①の部分は歯の根っこが吸収され虫に食われたようになっています。
②の部分には影が写っていて、根の先に病巣があることを示しています。
③根っこの側面に開いている穴の大きさや、病巣の広がりを確認するため、造影作用のある薬剤を注入してレントゲン撮影をしました。
歯を支えている骨の欠損もかなり大きいことがわかります。
④の部分はまだ何も処置をしていません。
歯を抜いたうえで根っこの側面にあいた穴を処置し、左右方向に180度回転させて、抜歯窩(歯を抜いた穴)に植えなおしました。
再植をして2年8ヶ月後の状態です。
再植をした歯⑤は、かなり安定した状態です。(今後も定期的な検診が必要です。)
隣の歯の病巣⑥もかなり治癒してきています。(④と比較してみてください。違いがわかりますでしょうか?治癒のスピードが遅いのには様々な原因が考えられます。)
この方は素敵な笑顔を取り戻されました。(^^)